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ラジオ企画構成演習Ⅱ「スマホ番組」
■指導:宮原いくこ 非常勤講師


 「ラジオ企画構成演習」は、その名の通り番組の企画や構成を考える授業である。夏休みが終わって後期に入ると、企画から実際にスタジオに入るまで、ほぼ全ての授業をグループでラジオ番組制作に費やす。
 最初で最大の難関は企画である。私は自分の興味を形にできることこそ企画の醍醐味だと思っている。が皆、興味の存在を日頃意識をしたことがないからなのか、無口になり、鉛筆の手が止まる。
 そこで今年はまず全員で興味のあることを強制的にどんどん黒板に書き出させ、さらに精査し、最終的に3つの企画に絞り込みグループ分けを行った。
 ここで私が驚いたのは、羅列されたテーマのほとんどがスマホやゲーム関連であったこと。確かにどこに居ても誰と居ても若者の手にはスマホ。今や「あなたのいない人生は考えられても、スマホのない人生は考えられない」と言わせる位すっかり心を奪われている。世の中ぐるっと見回せば、企画になりそうな面白いネタはスマホ以外にも五万とあるでしょうに、と思わず言いたくなる。
 こうして、企画書作成、台本制作と進むわけだが、よくよく観察しているとみんながみんな必ずしもスマホの全てを肯定している訳でもないようである。一方でその危うさもしっかり理解していたのだ。美しいスイーツを食べるより先にインスタに走る女子を皮肉り、又、ゲームに夢中になる余り大切なものをなくしてしまうストーリーも書き上げている。もはや頭文字化している意味不明の若者言葉を逆手に取り、クイズで問題も作成した。

「ゆとり世代のうちらは悟り世代なんです」と自らが言うように現代社会に反発するわけでもなく、迎合もしない。むしろ大人たちより冷静に社会を見ているのかも、と言う思いがよぎる。今日もインスタ映えを気にし、ヤバイを連発している同世代の若者に、このラジオ番組を是非聴いていただきたい。「これを作ったのも君たちと全く同じような人たちだよ」と言って。


「ア スプリングオブカタルシス」


スタッフ:上田空浩、伊盛信乃(演劇学科・演技コース)、内田葵、須賀優真、鈴木直宗、豊島彩華、西田源



「ワクワク超会話学習」


スタッフ:沖田優一郎、石渡理友(写真学科)、梅木敦裕、金井一樹、小林真帆、神代早紀、千田洸陽、永井和輝



「言葉昔話」


スタッフ:江ノ上茜、垣花龍、川並知香、白須賀咲希、鈴木優歩、森庭子、渡辺大士(映画学科・映像表現理論コース)





平成28年度ラジオ企画構成演習Ⅱ「人間図鑑」