ラジオ制作
ラジオ制作実習では、1・2・3年次に開講するラジオ制作Ⅰ~Ⅴを通じて、送り手と受け手の関係性を意識し、制作者の立場から様々な形態の番組や音響作品の制作に取り組みます。
具体的には、1年次は音響制作のための基礎の習得を目標とし、制作に当たって必要な機材の取り扱いやミニ番組、小作品の制作でスタジオワークの基本を学びます。2年次は音楽番組、トーク番組、ニュース番組、取材などのフィールドワーク、録音構成、公開放送、生ワイドなど、制作の幅を広げ、ラジオ番組や音声コンテンツを想定した制作を行います。3年次はラジオドラマの制作を繰り返し行い、音のドラマの三要素である台詞・効果音・音楽を総合的に扱うことで、音で表現する力をさらに高めていきます。
こうした番組や作品の完成に至る一連のプロセスを辿る中で感性と技術を磨き、自らのアイデアで表現した音と言葉でリスナーへメッセージを伝えていくことを目指します。
そして、ラジオ制作の分野では、関連する演習・講義科目を履修し、音響表現の手段や、考え方、企画立案、台本作成の基本、ラジオの媒体特性、社会的機能、歴史など、ラジオを多面的に学習することで、実習や卒業研究に生かせるようにしています。
音声に特化したメディアがこれからの時代、どのような表現ができるのか、価値を見出せるのか。こうした課題と向き合い、実践と理論を両輪にして、音響表現の可能性とコミュニケーションのあり方について探求することを望んでいます。