脚本
脚本実習では、テレビドラマ脚本の執筆に取り組みます。映像ドラマの特質をふまえて執筆のための技術の習得を目指すと同時に、作家としての自己のテーマの発見、メッセージの深化を目指して実習を展開していきます。
課題は個人ワークを中心としますが、企画、執筆作品のチェック等それぞれの段階で、ディスカッションを通して作品(やアイデア)を練り上げ、受講者が互いの意見を交換したり、脚本を分析しあったりする機会を積極的に設けています。リライトを重ねて完成度を高めることで脚本執筆の力を養います。
脚本Ⅰでは、脚本の基礎を学びます。脚本を執筆するうえで守るべきルールについて実作を通して理解し、自身のアイデアを脚本として表現することをスタートさせます。2年次以降の脚本Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ、Ⅴでは、自身の企画やテーマや設定を検討したうえで、ストーリーの展開、構成について検討を重ねて執筆にあたります。ストーリーを通してのシーンの意味、メッセージの紡ぎ方等についてリライトを通して表現のブラッシュアップを行います。
ドラマとは何か。テレビドラマの脚本執筆には、できるだけ多くの作品を視聴し、アイデアや技術の可能性について理解を深める必要があります。また、人、社会、時代への関心、問題意識も必要となります。書くための日ごろからの取り組みが大切です。
実習の総仕上げとなる脚本Ⅴでは、各自が執筆したオーディオドラマ脚本を実際に演出(収録、編集)し、音響作品を完成させます。