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テレビ制作Ⅱ「ショートドラマ制作」 |
平成30年度 前期・授業リポート |
〜『JKオヤジ』制作〜 『JKオヤジ』に学んだこと
■脚本・演出:鈴木裕太 (平成30年度放送学科2年/テレビ制作専攻)
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自分の持っていた根拠の無い自信は粉々に打ち砕かれた。
『JK オヤジ』という企画を考えた際、「これは絶対いける」と思っていた。頭の中で完璧な画を作り、いざ撮影に臨んだが自分の力の無さを実感することとなる。ディレクターという役職は多くの人間に指示を的確に出さなければならない。しかし、自分の中で考えていることを相手に説明するのは意外と難しい。特にカメラのことは、自分の思い描いていた画と相手の考えとの溝を埋めるためにとても苦労した。また、それは演者の方に対しても同じことである。表情に関して質問をされた際、自分の頭の中では表情や感情のうねりをこうしてほしいというのは決まっていたが、それを自分の言葉で説明をするのが非常に難しい。実際、言葉が出てこなかった時は自分でそのシーンを演じて見せることで対応をした。
周りの人の意見を聞くと「自分の考えは面白い」「なんでこの面白さが分からないんだ」と思うことはあるかもしれない。しかし、それはただの主観的な意見であって、いざそれを作ってみようと思うとストーリーの違和感や矛盾点が何個も出てくる。「ここをこうしたらもっと良くなるな」「どうしたら面白くなるんだろう」という客観的な視点で自分の作品を見れるようになれば、もっと良い作品になると感じたし、これからの授業でしっかり活かせるようにしていきたい。