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テレビ制作Ⅱ「音楽番組制作」 |
令和5年度 前期・授業リポート |
『ポップ堂』
■企画/総合演出:塩屋麻菜 (令和5年度放送学科2年/テレビ制作)
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「ポップ堂」制作を通して
今回初めてディレクターとして、スタジオでの番組の演出をした。0から企画を考えることも簡単ではないが、企画から台本や具体的なセット、設定を考えることはそれ以上に難しいと感じた。台本を書いていく上で、コーナー間の切り替えをどのようにすれば自然になるかや時間内に収めるにはどのくらいの分量になるかなど配慮しなければならないことが多くある。自分の頭の中にあるイメージを言葉にするという作業は、そのイメージをより具体的・明確にする作業だと感じた。また1人では主観的にしかみれないため、他のスタッフに確認してもらい客観的な意見も重要だと再確認できた。
建て込み、本番では特にコミュニケーション不足を感じた。自分は伝えたつもりでも相手には伝わっておらず、認識の違いからぶつかってしまうこともあった。今の時代は対面以外で連絡を取ることが多い。文章では伝わらないニュアンスもある。対面でコミュニケーションを取る機会を増やしたり、確認をし合うことが必要だと感じた。また1人で作るわけではないため、自分の頭の中にある番組のイメージやテイストなどを全員で共有しておくことも重要なコミュニケーションのひとつだと思う。
他の授業もありなかなか集まって準備をしたりカメラの練習が短かったりしたが、それぞれが自分の役割をまっとうして歌番組を撮ることができたと思う。最初はふわふわと自分の頭の中にしかなかったものが、現実に映像になるというのは、想像以上に嬉しいものだった。今後の実習でもディレクターではない役職でも、ディレクターを経験したから分かること、気づけることがあると思う。今回学んだことに加えて「自分から動く」ということも忘れずに制作に励んでいきたい。
■楽曲演出:工藤奏海 (令和5年度放送学科2年/テレビ制作)
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悩んで指示が出せないでいたり、あやふやな指示を出したりする時間は無駄だということを昨年度の制作で学んだので、今回はテキパキと指示を出すことができ、そこは成長したなと感じました。しかし、歌唱中に大きなカメラ移動を要求していたので、それ以外のところで気になったカメラワークの指示を躊躇してしまい言えなかったのが今回の私の課題です。「時間がない」などの言い訳をせず、スタッフ間のコミュニケーションをきちんと取りながら、一人一人が自分の仕事に責任を持って取り組まなければ良い番組はできないと今回の制作を通して学びました。また演出に携われるように今後も頑張ります。
■楽曲演出:近藤麻綾 (令和5年度放送学科2年/テレビ制作)
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今回の音楽番組では、諏訪さくらさんのオトナブルーを演出させていただきました。
生放送形式での制作ということもあり、特にカメラさんと入念に打ち合わせをして、とても良いパフォーマンスを撮ることができたと思います。
個人的に演出をしていく際に心がけていたこととしては、曲の世界観を壊さないということです。一見すると衣装や、照明だけでも世界観は作ることができますが、カメラの動きなどのちょっとした違和感が作品としての完成度を落とすと常日頃から感じているので、その小さな違和感を見逃さないように演出をしました。
■楽曲演出:玉木莉々 (令和5年度放送学科2年/テレビ制作)
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私は今回の音楽番組で初めて演出を務めさせていただきました。収録が終わって初めて思ったことは「良かった」でした。自分でも満足のいくものになったと思いました。
私はeddaさんの「フラワーステップ」という曲のカメラ割を担当したのですが、最初は同じ動きばかり入れていて代わり映えのしない映像でした。カメラマンからのアドバイスで良くなりましたが、構成を作る段階で出来るか出来ないか考えた時“簡単”を選んでいたことを後悔しています。カメラマンがどこまで動けるのか把握出来ていなかったからこその選択です。事前にコミュニケーションを取っていればもっと挑戦できたのかななんて考えてしまいす。
このようなことも踏まえて、今回の制作では改めてコミュニケーションの大切さを学びました。結果良いものに出来たのは、全て制作メンバーに助けて貰ったからです。自分が伝えたいことを言葉に表せない時代わりに言葉にしてくれたほかの演出スタッフや、なにか変えたいとなった時すぐに代替案をくれたカメラマン、セット作りが上手くいかなかった時に助けてくれたメンバーの方々。本当に色々な面で助けてもらいました。自分だけではひとつも出来なかったです。
結果こそ満足のいくものになったが制作終了後はもっと出来たと思う点が多く、反省や後悔ばかりですが、それ以上にたくさんのことを学べました。