
活動リポート

平成26年度中学生のための情報番組制作ワークショップを開催しました
主催:練馬区教育委員会
共催:日本大学藝術学部放送学科
中学生達が練馬区を題材に、40分のテレビ情報番組 「練馬素敵調査隊!」を制作しました。
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練馬区教育委員会主催第5回情報教育推進事業として、放送学科が共催した「平成26年度中学生のための情報番組制作ワークショップ」が、6/28(土)~8/6(水)の期間、江古田校舎にて行われました。
今年で5回目となるこのプロジェクトは、練馬区内在住・在学の中学生を対象とし、情報番組を実際に制作することを通じて、メディア・リテラシーを習得することを目的とした、職業体験型のワークショップです。今回は、「練馬区の『素敵』を見つける」をテーマに番組の制作を行いました。
放送学科の鈴木康弘教授をプロジェクトリーダーとして、教職員と学生が協力し最新の施設・設備を使って、中学生が自分達の力で企画から取材・編集・スタジオ収録を行い、テレビ情報番組「練馬素敵調査隊!」を制作しました。
6月に参加の応募受付を行い、24名の中学生が参加しました。
以下はワークショップのリポートです。
■実施スケジュール
6月28日(土)
オリエンテーション(番組の制作方法、企画案の作成について、等)
7月12日(土)
企画会議①/制作準備①(企画プレゼン・検討、取材チーム編成、構成、等)
7月26日(土)
制作準備②(取材台本の検討、取材方法、機材の取り扱い方、等)
7月30日(水)
編集作業①(編集方法、考え方と取り扱い方、編集作業)
7月31日(木)
編集作業②(編集作業、テロップや音付け)
8月4日(月)
番組制作に挑戦①(スタッフ編成、スタジオワークのトレーニング)
8月5日(火)
番組制作に挑戦②(カメラリハーサル→本番)
8月6日(水)
作品の上映と講演会「テレビメディアについて考える」
■オリエンテーション~企画会議~チーム編成
最初に、映像で伝えるということ、番組の制作方法、などの講義を行い、企画案の作成についてのオリエンテーションを行いました。今回は「練馬区の『素敵』を見つける」というテーマを設け、後日、各自持ち寄った企画のプレゼンテーションをしてもらい、企画会議を経て、番組の取材内容を決定。その後、取材方法について学びました。
中学生たちは真剣そのもの
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会議で自分の企画をプレゼン
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面白い番組になりそう
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■取材準備
4チームに分かれ、実際の取材で使用する機材の取り扱い方を学びました。また、取材に向けての構成(取材台本)、取材方法についての検討・打合せを行いました。
大学生にカメラ操作を教わる
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取材リポーターの練習
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色々な役目に挑戦
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実際に収録してみる
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自然と仲良くなるスタッフ
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チームごとに取材の打合せ
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■取材~編集作業~コーナーVTR制作
4チームそれぞれが練馬区内で取材を行い、撮影してきた素材を皆で編集しました。テロップ入れやナレーション録り、音入れ作業などの工程を経て、スタジオ本番で流すためのコーナーVTR4本を制作しました。
練馬区の保育園を取材
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保育園児にインタビュー
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公園の親子にインタビュー
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チームに分かれてVTR編集
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撮ってきた素材を繋いでみる
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ナレーションの録音
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■リハーサル~本番
ドライリハーサル、カメラリハーサルを行った後、いよいよ本番へ。
緊張の中、今までの成果を出し切って、無事に40分番組の収録を終えました。
大学生の指導を受けながら
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スタジオワークをマスター
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カメラも1人で扱えるように
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ミキサー卓で音の調整
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音楽の送出箇所を台本で確認
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いよいよ本番がスタート!
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秒読みするフロアディレクター
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本番中は緊張の連続
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サブで指示を出す演出チーム
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練習の成果が1本の番組に
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無事に本番収録が終了!
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全員で記念撮影
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■完成作品
「練馬素敵調査隊!」は、練馬区を題材にした40分の情報番組です。中学生自らが企画から取材、編集、スタジオ収録を行い、番組を完成させました。
■完成試写会~講演会「テレビメディアについて考える」~番組制作をとおして学ぶこと~
今回のワークショップで、中学生たちが制作した情報番組の完成試写会とあわせ、鈴木康弘教授による「テレビメディアについて考える」と題した講演会を行いました。
ワークショップの総括も含め、参加した中学生から、番組制作の実践をとおして学んだことを一人ずつ話してもらいました。テレビメディアの影響力とは?番組の制作をとおして学ぶこと、情報の仕組みを考えること、情報リテラシーを身につけることの大切さを、皆で考えました。
練馬区教育委員会 中里伸之参事
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完成した番組の上映と講演会
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放送学科 鈴木康弘教授
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テレビメディアについて考える
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参加した中学生から一言ずつ
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貴重な体験になりました
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■ワークショップに参加した中学生の皆さんの声(抜粋) アンケート提供:練馬区教育委員会
- テレビ制作について知ることができ、将来の仕事としてその方向にも興味がもてました。
- 自分が、どう思っていて、それをどう伝えるかなどといったことが、とても役立つと思う。
- 将来、アニメ系の制作や趣味での動画制作等で一つの知識として箱に入れておき、未来、大人になってそのような職業につけたら役に立てていきたいと思いました。
- 今回は演出を担当させていただいて、責任ある行動を意識し、良い緊張感の中、人を引っぱっていくことなどを改めて経験することができて、3回目でも充実した日々を過ごすことができて楽しかったです。
- 3回参加して、様々な役割をやってみていろんな事を学びました。そして、自分がとても成長したと思いました。
<保護者の方からのコメント>
- 各担当した子供たちがそれぞれの仕事をしっかり仕上げていたので、とても完成度の高いものをみせて頂きました。
- 子どもたちが物作り、チームワーク、考える力、学校では学べないことも体験できたと思います。
- すばらしい設備と先生に指導していただき、そして新しい友達もでき、夏休みの良い想い出になったと思います。
- メディアリテラシーについて、改めて考える良い機会でした。多くの情報が身近にある現代では、正しい情報を見分ける力が必要で、それを考えるよい時間になりました。
おかげさまで皆さんから大変ご好評を頂き、有意義なワークショップを催すことができました。

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