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脚本実習Ⅱ「オーディオドラマ」(令和3年度)

ドラマの世界へようこそ

■教授:中町綾子


 放送学科特設サイトへのアクセスありがとうございます。このページでは、令和3年度(2021年)に脚本実習Ⅱの受講生が制作したオーディオドラマの6本を紹介します。
 脚本実習では、映像ドラマの脚本を柱に、1年生の後期から演習、実習Ⅰ(2年次)、実習Ⅱ(3年次)と段階を経て実習をすすめています。最終課題だけは、自分の書いた脚本を、オーディオドラマというかたちで、演出(音響効果のセレクトや演技指導まで)や編集を自ら行い作品化しています。演じているのは、プロの声優さんです。脚本として書き上げた自分の作品を立体化するなかで見えてくるものも少なくないはずです。たとえば、脚本を作品化には多くの人がかかわっていることも、制作を通して実感されることのように思います。

 コロナ禍での授業は、多くがオンラインで行われましたが、作品収録、編集は、感染症対策を整えたうえで放送学科でのスタジオを用いて行いました。企画の立ち上げから決定稿まではオンラインで受講生同士が意見交換をするなかで仕上げ、収録本番に挑みました。緊張感のなかで制作された作品群です。楽しんで聞いていただけたらと思います。


「Creep」 16:59 作・演出/梅宮俊


【出演】僕:桐井大介、アザミ:白森ゆう菜、彼女:中林彩乃、警察官:髙林李矩、男性客:菊池伶我
【スタッフ】技術:石田光男、作・演出:梅宮俊
【作者コメント】
ご協力いただいた皆さんのおかげで素敵なラブストーリーが完成しました。この場を借りて感謝を申し上げます。私の視野で見た世間は【恋するあなたの背中を押す】そんなラブソング・ラブストーリーで溢れています。それは美しいことだとも思います。一方で、この作品の狂気的に純粋な主人公“僕”もそれらラブナンチャラに勇気づけられた一人かもしれません。この物語は【恋するあなたを少し後ずさりさせる】そんなラブストーリーです。あなたが踏み出そうとしているその一歩が道を踏み外す第一歩ではないか、今いちど立ち止まっていただけると幸いです。(作・演出/梅宮俊)



「自販機の案内人」 12:26 作・演出/石原昂弥


【出演】樋口泰生:小川慎太郎、私:香里有佐、樋口稔:菊池伶我、樋口茉子:伊藤麻亜矢、小学生時代の泰生:佐藤息吹、産婦人科の先生:下手陽織
【スタッフ】技術:糀美由紀、作・演出:石原昂弥
【作者コメント】
石原昂弥(いしはらたかや)と申します。私は夜1人でラジオドラマを聞きながら散歩をすることが好きで、「新たな散歩のお供を作りたいな・・・・・・」というところから筆を取りました。理想とする作品の姿がある一方で、セリフの言葉選びや音声編集、音響効果の使い方など様々な面で音声のコンテンツへの技術不足を感じ、苦戦しました。オーディオドラマ初挑戦ではありましたが、“音声のみ”だからこそできる表現を強く意識して制作いたしました。(作・演出/石原昂弥)



「家康の御伽衆」 14:15 作・演出/石垣航汰


【出演】竹千代:小平桃歌、倫太郎:堀川誉、徳川家康:笹川聖太、徳川信康:梅宮俊、村長:佐藤英太郎、青年:佐藤英太郎
【スタッフ】技術:石田光男、作・演出:石垣航汰
【作者コメント】
ラジオドラマを執筆するにあたり、一番最初に書いてみたいと思ったのは「昔話」でした。そこで書き上げたのが「呪いの御神体」という物語。正直、物足りなさを感じました。何度も書き直すのに疲れ、息抜きと称して電子書籍で漫画をまとめ買いする自分。その時に読んだ「信長のシェフ」で描かれていた徳川家康の苦悩。これらを融合して作り上げたのが「家康の御伽衆」です。昔話と時代劇、どちらも学生にとっては映像作品にしにくいジャンルであり、今回の企画にピッタリだと思いました。拙い編集技術で恥ずかしさもありますが、楽しんでいただけると幸いです。・・・・・・あ、タイトルが「信長のシェフ」に引っ張られたのバレちゃったじゃん笑。(作・演出/石垣航汰)



「水曜十三時の懺悔室」 15:39 作・演出/山本仁菜子


【出演】山本由美江:小平桃歌、有本牧夫:堀川誉、小林美波:真柄怜奈
【スタッフ】技術:石田光男、作・演:山本仁菜子
【作者コメント】
オーディオドラマはあまり聞く機会がなく、自分自身が制作するということが非常に難しかったです。今回礼拝堂というお互い顔の見えない環境での物語ということが、オーディオドラマらしさを演出できたと思います。思い描いていた通りの声を声優さんにあてていただけて嬉しかったです。
(作・演出/山本仁菜子)



「UとAIの最適解」 11:17 作・演出/中園咲妃


【出演】瑞沢侑宇:小川慎太郎、アイ・ヒカル・システム音声:香里有佐、野間優紀:花岡朋奈、サニー曽田:井山天平
【スタッフ】技術:糀美由紀、作・演出:中園咲妃
【作者コメント】
多様性の尊重と共に外見至上主義への批判が高まる現代。しかし生まれ持った美しさやルックスへの向上心が他者からの好印象を得られることに変わりはなく、メイク・ファッション・ボディメイクといった話題が尽きることはありません。ルッキズムと人々の美への関心は表裏一体で、恋愛においても見た目が重要視されやすいのが現状です。では視覚的情報の無い相手に恋愛感情を抱いたら、どんな化学反応が起きるでしょうか。未来のパーソナル向け人工知能に関する展示に触発されて、私なりに描いてみました。様々な愛のカタチを認める流れが活発になってきた今、いつかはAIとの恋愛関係が広く理解を得られる日だって来るかもしれません。侑宇とアイが辿り着いた一つの答えが、誰かの愛や生き方に寄り添えますように。(作・演出/中園咲妃)



「南瓜の指輪」  11:39 作・演出/松尾愛映


【出演】隆之介:堀川誉、眞子:小平桃歌、くるみ:新川こころ、売り子:小平桃歌、ウグイス嬢:新川こころ、観客:堀川誉
【スタッフ】技術:石田光男、作・演出:松尾愛映
【作者コメント】
南瓜も指輪も登場しない本作ですが、「瓜二つ」な性格であるふたりの近くて遠い絶妙な距離感、ラブストーリーの王道・シンデレラの物語のように、南瓜の馬車で舞踏会へ・・・とはいかない歪な形をした恋愛への愛おしさを込め、このタイトルに決めました。天才揃いのクラスの中、自分の色を探すためにもがき続けた3年間の集大成となる作品です。ハッピーエンドの中に隠されたひとつまみの切なさを、どうぞ〝最後の最後まで〟お楽しみください。
(作・演出/松尾愛映)





脚本実習Ⅱ「オーディオドラマ」(令和2年度)