『覆面シンガー』 ■脚本/演出：小林宏都 　（令和元年度放送学科2年／テレビ制作専攻）

　今回のドラマ制作を終えて、頭に中で考えたものを実際に実現させて形にする難しさを改めて感じました。頭で想像するのは一瞬に過ぎませんが、いざ撮影をしてみると、演者さんの動き、カメラワーク、照明の明るさ、音量、画面に映る小道具やセットなど多くの事に気を使い、よりドラマのイメージや登場人物の心情、状況にあったものにしなければなりません。ドラマ制作を通して1秒1秒に制作側の意図があり思いが込められているものだと強く感じることができました。
　また、手間がかかるからこそ企画段階でスタッフ一同が生み出した人物が、脚本で書いた言葉を喋り、実際に映像化した瞬間にはとても大きな感動がありました。撮影が進むにつれて、脚本からシーンの雰囲気を読み取りより良いカメラアングルを探して撮影できるようになったり、今回のドラマ特有のシーンである歌唱シーンの音の別撮り、円滑な撮影順を考える事などドラマ制作の基礎となる部分を多く学べたと思います。

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