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テレビ制作Ⅱ「ショートドラマ制作」 |
令和3年度 前期・授業リポート |
『豚の秘密』
■脚本/演出:佐藤将幸 (令和3年度放送学科2年/テレビ制作専攻)
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ショートドラマ制作を終えて
テレビ制作とともに脚本演習の授業を受講していたこともあり、企画を考える段階ではそれまでのバラエティ企画を考えるときより苦心することなく進めることができました。しかし、その一方で企画が通ってからの期間は、反省の多いものとなりました。
一番大きな反省となったのは、自分のドラマへの触れ方が浅かったことで、脚本を映像化する上で重要なカメラ割りを考える段階で説得力のあるものを出すことができず、現場を混乱させてしまったことです。私自身はこれまで生きてきて、人並みにドラマや映画に触れて来たつもりでしたが、いざ作る側になったとき、知識も経験も自分よりもある周りのスタッフを納得させられるようなカットの意図や理由を説明することができず、撮影現場が困惑してしまうことが多々あり、力不足を痛感しました。また、様々な仕事を適切なスタッフへ振ることができなかったことも大きな反省です。自分ができないことはもちろん、違う人がやった方がいいこと、もっと言えば、自分がやらなくてもいいことを他に割り振り、その分一つ一つの仕事の精度あげることにあてるということが準備の段階でできず、結果的に撮影当日、手持ち無沙汰の人が多数出てしまったり自分も含め数人のスタッフがあたふたしてしまうと無駄ができてしまいました。
以上が大きな反省でした。自分が考えた物語が、長い時間と多くの方の力を借りて映像化されるというありがたい経験をさせていただき感謝するとともに、過去に戻って企画が通って浮かれていた時の自分を思いきりぶん殴ってやりたいくらいの反省があった制作でした。