活動リポート
平成27年度中学生のための情報番組制作ワークショップを開催しました
主催:練馬区教育委員会
共催:日本大学藝術学部放送学科
中学生達が練馬区を題材に、30分のテレビ情報番組 「練馬区の秘密にイッテQ!」を制作しました。
|
|
練馬区教育委員会主催第6回情報教育推進事業として、放送学科が共催した「平成27年度中学生のための情報番組制作ワークショップ2015」が、6/27(土)~8/4(火)の期間、江古田校舎にて行われました。
今年で6回目となるこのプロジェクトは、練馬区内在住・在学の中学生を対象とし、情報番組を実際に制作することを通じて、メディア・リテラシーを習得することを目的とした、職業体験型のワークショップです。今回は、「私が見つけた練馬区の秘密」をテーマに番組の制作を行いました。
放送学科の鈴木康弘教授をプロジェクトリーダーとして、教職員と学生が協力し最新の施設・設備を使って、中学生が自分達の力で企画から取材・編集・スタジオ収録を行い、テレビ情報番組「練馬区の秘密にイッテQ!」を制作しました。
6月に参加の応募受付を行い、21名の中学生が参加しました。
以下はワークショップのリポートです。
■実施スケジュール
7月11日(土)
●企画会議→企画決定へ ●取材スタッフ編成/制作準備
7月23日(木)
●取材に向けて取材台本の検討 ●機材の取り扱い方
7月28日(火)
●編集① 編集の方法→ 編集作業の実際
■オリエンテーション~企画会議~取材スタッフ編成
最初に、映像で伝えるということ、番組の制作方法、などの講義を行い、企画案の作成についてのオリエンテーションを行いました。今回は「私が見つけた練馬区の秘密」というテーマを設け、後日、各自持ち寄った企画のプレゼンテーションをしてもらい、企画会議を経て、番組の取材内容を決定。その後、取材方法について学びました。
参加者全員で企画会議
|
|
自分の企画をプレゼン
|
|
皆で取材内容を検討
|
■取材準備
4チームに分かれ、実際の取材で使用する機材の取り扱い方を学びました。また、取材に向けての構成(取材台本)、取材方法についての検討・打合せを行いました。
大学生にカメラ操作を教わる
|
|
自分たちで扱ってみる
|
|
まずは楽しく収録してみる
|
ブームマイクに挑戦!
|
|
取材リポーターの練習
|
|
チームワークが肝心
|
■取材~編集作業~コーナーVTR制作
4チームそれぞれが練馬区内で取材を行い、撮影してきた素材を皆で編集しました。テロップ入れやナレーション録り、音入れ作業などの工程を経て、スタジオ本番で流すためのコーナーVTR4本を制作しました。
和菓子屋さんを取材
|
|
おいしい豆大福の食レポ
|
|
ドールハウスカフェを取材
|
カフェの店主にインタビュー
|
|
撮ってきた素材をプレビュー
|
|
チームに分かれて編集作業
|
■リハーサル~本番
ドライリハーサル、カメラリハーサルを行った後、いよいよ本番へ。
緊張の中、今までの成果を出し切って、無事に30分番組の収録を終えました。
スタジオワークの練習
|
|
ピンマイクを着ける音声係
|
|
大学生の指示を仰ぎながら
|
何度もカメラ操作の練習
|
|
カメラを1人で扱えるように
|
|
照明の調光もマスター
|
テロップ出しのスタッフ
|
|
いよいよ本番がスタート!
|
|
進行を見守るフロアディレクター
|
全スタッフが神経を集中
|
|
指示を出す演出チーム
|
|
本番終了! 記念撮影
|
■完成作品
「練馬区の秘密にイッテQ!」は、練馬区を題材にした30分の情報番組です。中学生自らが企画から取材、編集、スタジオ収録を行い、番組を完成させました。
■完成試写会~講演会
「テレビメディアの社会的役割? テレビが伝えていることってホント??」
今回のワークショップで、中学生たちが制作した情報番組の完成試写会とあわせ、鈴木康弘教授による「テレビメディアの社会的役割?」と題した講演会を行いました。
ワークショップの総括も含め、参加した中学生から、番組制作の実践をとおして学んだことを一人ずつ話してもらいました。テレビメディアの影響力とは?番組の制作をとおして学ぶこと、情報の仕組みを考えること、情報リテラシーを身につけることの大切さを、皆で考えました。
練馬区教育委員会 中里伸之参事
|
|
完成した情報番組の試写会
|
|
参加した中学生から一言ずつ
|
テレビメディアを考える講演会
|
|
真剣に聴き入る受講生
|
|
放送学科 鈴木康弘教授
|
■ワークショップに参加した中学生の皆さんの声(抜粋) アンケート提供:練馬区教育委員会
- テレビ局と同じカメラやめずらしい機材にふれることができて楽しかったです。すごく貴重な体験ができたと思います。来年も参加したいです。
- 映像を作ることに人一倍関心を持っていたので、今回自分のスキルをたっぷり使えた事にとても満足しています。他の優秀な人たちとグループになって活動するのも素晴らしい体験でした。
- 企画や意見をプレゼンしたのが、良い経験になりました。学校でも、この先も役立つことだと思うので、様々な場面でこの体験を生かしたいと思いました。
- 学校生活においては、グループワークなどの面をみがけたと思う。対話を通して人との関係をつくり出す力も向上させられた。これから出される課題や、将来やりたい事の役に立つと思う。
<保護者・一般の方からのコメント>
- 学校では体験できない「メディア」を知る貴重な機会でした。多角的な物の見方、情報のとらえ方が本人なりに理解、学習できたようです。
- 講師の先生、大学生、他校の子どもたちと番組を制作して楽しい経験ができ、今後の自信や成長に繋がる事と思います。
- とても素晴らしい体験が出来たと思います。娘にとって充実した9日間でした。
<一般の方からのコメント>
- 中学生の作った作品を見て、自ら動く事、他人に頼るばかりでなく自分で考える事がこの業界では必要なのだと気づけました。
- 撮影に使用する機材が本格的で、とても良い経験だと思いました、大学生の方などがお手伝いしてくださるものの、一から中学生が制作するのは本当に素晴らしいです。
おかげさまで皆さんから大変ご好評を頂き、有意義なワークショップを催すことができました。
過去のリポート