活動リポート
平成29年度中学生のための情報番組制作ワークショップを開催しました
主催:練馬区教育委員会
共催:日本大学藝術学部放送学科
中学生達が練馬区を題材に、30分のテレビ情報番組 「練馬の知らない世界」を制作しました。
|
|
練馬区教育委員会主催第8回情報教育推進事業として、放送学科が共催した「平成29年度中学生のための情報番組制作ワークショップ2017」が、6/24(土)~8/1(火)の期間、江古田校舎にて行われました。
今年で8回目となるこのプロジェクトは、練馬区内在住・在学の中学生を対象とし、情報番組を実際に制作することを通じて、メディア・リテラシーを習得することを目的とした、職業体験型のワークショップです。今回は「練馬区で見つけた小さな疑問」をテーマに、情報番組の制作を行いました。
放送学科の鈴木康弘教授をプロジェクトリーダーとして、教職員と学生が協力し最新の施設・設備を使って、中学生が自分達の力で企画から取材・編集・スタジオ収録を行い、テレビ情報番組「練馬の知らない世界」を制作しました。
6月に参加の応募受付を行い、21名の中学生が参加しました。
以下はワークショップのリポートです。
■実施スケジュール
6月24日(土)
●オリエンテーション ●番組制作について講義
7月8日(土)
●企画会議→企画決定 ●取材チーム編成
7月28日(金)
●編集作業(テロップや音付けなど)
7月29日(土)
●スタッフ編成 ●スタジオワーク ●セット作成 ●本番へ向けてのスタッフ打合せ
■オリエンテーション~企画会議~取材スタッフ編成
最初に、映像で伝えるということ、番組の制作方法、などの講義を行い、企画案の作成についてのオリエンテーションを行いました。練馬区を題材として、後日、各自持ち寄った企画のプレゼンテーションをしてもらい、企画会議を経て、番組の取材内容を決定。その後、取材方法について学びました。
参加者全員で企画会議
|
|
自分の企画をプレゼン
|
|
活発な意見交換も
|
■取材準備
4チームに分かれ、実際の取材で使用する機材の取り扱い方を学びました。また、取材に向けての構成(取材台本)、取材方法についての検討・打合せを行いました。
大学生に教わりながら
|
|
撮影機材を扱ってみる
|
|
初めて触れるプロ用機材
|
音声機材にも挑戦
|
|
実際に収録してみる
|
|
撮影クルーの出来上がり
|
■取材~編集~スタジオワーク
4チームそれぞれが練馬区内で取材を行い、撮影してきた素材を皆で編集しました。テロップ入れやナレーション録り、音入れ作業などの工程を経て、スタジオ本番で流すためのコーナーVTR4本を制作しました。
取材リポーターに挑戦
|
|
ブルーベリー農園を取材
|
|
現場で収録する中学生達
|
撮ってきた素材を編集
|
|
皆でOKカットを選ぶ
|
|
ナレーションの収録
|
■リハーサル~本番
ドライリハーサル、カメラリハーサルを行った後、いよいよ本番へ。
緊張の中、今までの成果を出し切って、無事に30分番組の収録を終えました。
マイクを扱う音声チーム
|
|
照明をスタンバイする2人
|
|
スタジオワークをマスター
|
音楽や効果音の送出
|
|
スタジオカメラを1人で操作
|
|
VTRとテロップ送出の2人
|
いよいよ本番がスタート
|
|
カンペーを出すフロアディレクター
|
|
キャストとして出演の2人
|
本番中は緊張の連続
|
|
進行を見守るフロアディレクター
|
|
様々な音声をミキシング
|
■完成作品
「練馬の知らない世界」は、練馬区を題材にした30分の情報番組です。中学生自らが企画から取材、編集、スタジオ収録を行い、番組を完成させました。
■完成試写会~講演会
「テレビメディアの社会的役割 テレビが伝えていることってホント??」
今回のワークショップで、中学生たちが制作した情報番組の完成試写会とあわせ、鈴木康弘教授による「テレビメディアの社会的役割?」と題した講演会を行いました。
ワークショップの総括も含め、参加した中学生から、番組制作の実践をとおして学んだことを一人ずつ話してもらいました。テレビメディアの影響力とは?番組の制作をとおして学ぶこと、情報の仕組みを考えること、情報リテラシーを身につけることの大切さを、皆で考えました。
練馬区教育委員会 加藤信良課長
|
|
完成した情報番組の試写会
|
|
参加した中学生から一言ずつ
|
テレビメディアを考える講演会
|
|
真剣に講義を聴く中学生達
|
|
放送学科 鈴木康弘教授
|
■ワークショップに参加した中学生の皆さんの声(抜粋) アンケート提供:練馬区教育委員会
- 私は将来、ITもしくはテレビ局に就職したいと思っているので、今回すごくいい体験をしたと思っています。
- 知らない人間と関わるとき、協力するときに役立つと思った。番組の撮り方を学び、動画をうまく撮る方法など。
- みんなで協力して1つのものをつくる楽しさ・難しさがわかった。
- 自分は将来、映像に関係する仕事につきたいと思っています。なので、今回とても良い体験ができたと思います。
- 私は今年、受験生なので今回の取り組みを面接の時、生かせる事が嬉しいです。また機材への興味を持てたので将来につながる一歩となりました。
<保護者の方からのコメント>
- 番組制作という体験をとおして、企画立案や取材VTR編集の中で、自分の考えをまとめ伝えるという事、仲間と協力して作りあげる事の大切さを学ぶことができて良かった。
- 全く知らない分野を経験出来たことは、参加できたことは、とても大きな体験になったと思いました。
- いつも何も考えずに見ているテレビ番組のことなど、初めて意識することが出来て、とても良かった。
<一般の方からのコメント>
- 毎回新鮮な企画で、中学生達の頑張ってる姿が見れて良かったです。
- 子供たちの真剣なまなざしが印象に残りました。
- メディア論、メディアリテラシーを若者向けに実施する、大変重要なテーマでした。
おかげさまで皆さんから大変ご好評を頂き、有意義なワークショップを催すことができました。
過去のリポート