活動リポート
令和4年度中学生のための情報番組制作ワークショップを開催しました
主催:練馬区教育委員会
共催:日本大学藝術学部放送学科
中学生達が練馬区を題材に、30分のテレビ情報番組 「アイアム練馬少年」を制作しました。
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練馬区教育委員会主催第11回情報教育推進事業として、放送学科が共催した「令和4年度中学生のための情報番組制作ワークショップ2022」が、7/9(土)~8/22(月)の期間、練馬区役所本庁舎及び日本大学藝術学部にて行われました。
今年で11回目を迎えたこのプロジェクトは、練馬区内在住・在学の中学生を対象とし、情報番組を実際に制作することを通じて、メディア・リテラシーを習得することを目的とした、職業体験型のワークショップです。今回は「練馬区のここが知りたい!!」をテーマに、情報番組の制作を行いました。
放送学科の鈴木康弘教授をプロジェクトリーダーとして、教職員と学生が協力し最新の施設・設備を使って、中学生が自分達の力で企画から取材・編集・スタジオ収録を行い、テレビ情報番組「アイアム練馬少年」を制作しました。
※令和2年度と3年度は、コロナ禍のために開催が見送られましたが、本年度は、感染対策として十分な 換気や消毒に留意した上で、原則的にマスクを着用しての開催となりました。
6月に参加の応募受付を行い、20名の中学生が参加しました。
以下はワークショップのリポートです。
■実施スケジュール
7月9日(土)
●オリエンテーション ●番組制作について講義
7月23日(土)
●企画会議→企画決定 ●取材チーム編成
8月19日(金)
●編集作業(テロップや音付けなど)
8月20日(土)
●スタッフ編成 ●スタジオワーク ●セット作成 ●本番へ向けてのスタッフ打合せ
■オリエンテーション~企画会議~取材スタッフ編成
最初に、映像で伝えるということ、番組の制作方法、などの講義を行い、企画案の作成についてのオリエンテーションを行いました。練馬区を題材として、後日、各自持ち寄った企画のプレゼンテーションをしてもらい、企画会議を経て、番組の取材内容を決定。その後、取材方法について学びました。
オリエンテーション
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後日の企画会議
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各自が企画をプレゼン
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■取材準備
4チームに分かれ、実際の取材で使用する機材の取り扱い方を学びました。また、取材に向けての構成(取材台本)、取材方法についての検討・打合せを行いました。
放送学科 鈴木康弘教授
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機材の扱い方を学ぶ
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初めて触るプロ用機材
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実際に撮影してみる
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音声収録の練習
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取材クルーの出来上がり
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■取材~編集~スタジオワーク
4チームそれぞれが練馬区内で取材を行い、撮影してきた素材を皆で編集しました。テロップ入れやナレーション録り、音入れ作業などの工程を経て、スタジオ本番で流すためのコーナーVTR4本を制作しました。
緊張の取材現場へ
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リポーターに挑戦
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順調に撮影が進む
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編集の実際を学ぶ
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みんなでカットを選ぶ
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取材VTRが完成
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■リハーサル~本番
ドライリハーサル、カメラリハーサルを行った後、いよいよ本番へ。
緊張の中、今までの成果を出し切って、無事に30分番組の収録を終えました。
スタジオワークの練習
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大学生に操作を教わる
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音楽や効果音の送出
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スタジオ照明の調光
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フロアディレクター
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音声のミキシング
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カメラ操作をマスター
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VTRとテロップの送出
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いよいよ本番へ
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緊張の30分間
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中学生リポーター
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無事に本番が終了
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■完成作品
「アイアム練馬少年」は、練馬区を題材にした30分の情報番組です。中学生自らが企画から取材、編集、スタジオ収録を行い、番組を完成させました。
■完成試写会~講演会
「情報リテラシーについて考える~その情報正確ですか?~」
今回のワークショップで、中学生たちが制作した情報番組の完成試写会とあわせ、鈴木康弘教授による「情報リテラシーについて考える」と題した講演会を行いました。
ワークショップの総括も含め、参加した中学生から、番組制作の実践をとおして学んだことを一人ずつ話してもらいました。テレビメディアの役割や影響力とは?情報の仕組みを考えること、情報リテラシーを身につけることの大切さを、皆で考えました。
練馬区教育委員会 元木高明係長
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完成した情報番組の試写会
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参加した中学生からコメント
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情報リテラシーについて学ぶ
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放送学科 鈴木康弘教授
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夏休みの貴重な体験に
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■ワークショップに参加した中学生の皆さんの声(抜粋) アンケート提供:練馬区教育委員会
- 今回編集をしてみて、環境がとても良く、将来このような仕事につけたら楽しそうだと思いました。
- 音声の仕事や番組の構成を知ったので、今後もこういうワークショップに参加してみたいと思った。
- テレビの企画が今回のワークショップの流れで作られたことを知り、テレビの見方が変わった気がします。
- 今後、大学生の方や、本当に放送の現場で働いている人などの撮影現場を見てみたいです。
- 新しい経験ができた。また、楽しく友達を作ることができた。
- 機材を触ったり、企画を考えて取材をしたりなど、はじめての体験だったのでとても楽しかったです。
<保護者の方・一般の方からのコメント>
- 中学生が新しいことに挑戦した記録は、つたない部分もあったが、全力での取り組みはすばらしかった。将来の人生へ活かしてほしい。
- 何を目的に編集したいか、ワークショップを通して悩んだりしていましたが、この経験を糧に、社会に目を向けていってほしいと思います。
- 感受性の強い中学生の時期に、経験させてもらえて本当に良かったと思います。
- 情報リテラシー、職業体験、大学見学と、とても良い経験ができたと思います。
- 中学生視点の素朴な「?」、大人は気づかないようなところに目をつけていて、こちらも勉強になりました。
- 映像制作という貴重な経験を体験させて頂き、物事の考え方や、1つの情報から発信されることでも、受け手にとってどのような影響があるかなど、たくさんの事を学べたと思います。
おかげさまで皆さんから大変ご好評を頂き、有意義なワークショップを催すことができました。
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