活動リポート
令和5年度中学生のための情報番組制作ワークショップを開催しました
主催:練馬区教育委員会
共催:日本大学藝術学部放送学科
中学生達が練馬区を題材に、30分のテレビ情報番組 「突げき!練馬の不思議?大NEWS!」を制作しました。
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練馬区教育委員会主催第12回情報教育推進事業として、放送学科が共催した「令和5年度中学生のための情報番組制作ワークショップ2023」が、7/8(土)~8/21(月)の期間、練馬区役所本庁舎及び日本大学藝術学部にて行われました。
今年で12回目を迎えたこのプロジェクトは、練馬区内在住・在学の中学生を対象とし、情報番組を実際に制作することを通じて、メディア・リテラシーを習得することを目的とした、職業体験型のワークショップです。今回は「練馬区で大調査!! ○○○○についてどう思いますか?」をテーマに、情報番組の制作を行いました。
放送学科の鈴木康弘教授をプロジェクトリーダーとして、教職員と学生が協力し最新の施設・設備を使って、中学生が自分達の力で企画から取材・編集・スタジオ収録を行い、テレビ情報番組「突げき!練馬の不思議?大NEWS!」 を制作しました。
6月に参加の応募受付を行い、16名の中学生が参加しました。
以下はワークショップのリポートです。
■実施スケジュール
7月8日(土)
●オリエンテーション ●番組制作について講義
7月22日(土)
●企画会議→企画決定 ●取材チーム編成
8月10日(木)
●編集作業(テロップや音付けなど)
8月19日(土)
●スタッフ編成 ●スタジオワーク ●セット作成 ●本番へ向けてのスタッフ打合せ
■オリエンテーション~企画会議~取材スタッフ編成
最初に、映像で伝えるということ、番組の制作方法、などの講義を行い、企画案の作成についてのオリエンテーションを行いました。練馬区を題材として、後日、各自持ち寄った企画のプレゼンテーションをしてもらい、企画会議を経て、番組の取材内容を決定。その後、取材方法について学びました。
■取材準備
4チームに分かれ、実際の取材で使用する機材の取り扱い方を学びました。また、取材に向けての構成(取材台本)、取材方法についての検討・打合せを行いました。
放送学科 鈴木康弘教授
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大学生に教わりながら
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プロ用機材に触れる
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各パートを経験
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実際に収録してみる
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チームワークを学ぶ
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■取材~編集~スタジオワーク
4チームそれぞれが練馬区内で取材を行い、撮影してきた素材を皆で編集しました。テロップ入れやナレーション録り、音入れ作業などの工程を経て、スタジオ本番で流すためのコーナーVTR4本を制作しました。
練馬観光センターを取材
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街角でインタビュー
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練馬区春日町青少年館での料理撮影
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取材VTRの編集
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みんなでカットを選ぶ
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ナレーションや音楽も
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■リハーサル~本番
ドライリハーサル、カメラリハーサルを行った後、いよいよ本番へ。
緊張の中、今までの成果を出し切って、無事に30分番組の収録を終えました。
スタジオワークの練習
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音楽や効果音の送出
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大きなカメラを操作
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スタジオ照明の調光
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フロアディレクター
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何度もリハーサル
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VTRとテロップの送出
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出演者にカンペ出し
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音声のミキシング
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いよいよ本番へ
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緊張の演出チーム
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無事に本番が終了
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■完成作品
「突げき!練馬の不思議?大NEWS!」は、練馬区を題材にした30分の情報番組です。中学生自らが企画から取材、編集、スタジオ収録を行い、番組を完成させました。
メインセット
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アシスタントの中学生
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「みんなで知ろう 練馬の名物」
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「練馬区に生息!電柱オニの正体」
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「スーパーアキダイの謎に迫る!」
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「なぜ朝ごはんコンクールは始まったのか?」
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■完成試写会~講演会
「放送メディアの役割~メディアと権力の関係~」
今回のワークショップで、中学生たちが制作した情報番組の完成試写会とあわせ、鈴木康弘教授による「放送メディアの役割~メディアと権力の関係~」と題した講演会を行いました。
ワークショップの総括も含め、参加した中学生から、番組制作の実践をとおして学んだことを一人ずつ話してもらいました。テレビメディアの役割や影響力とは?情報の仕組みを考えること、情報リテラシーを身につけることの大切さを、皆で考えました。
完成した情報番組の試写会
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練馬区教育委員会 小島芳一課長
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参加した中学生からコメント
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メディアの役割について学ぶ
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放送学科 鈴木康弘教授
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夏休みの貴重な体験に
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■ワークショップに参加した中学生の皆さんの声(抜粋) アンケート提供:練馬区教育委員会
- テレビがどのように作られ、どのような役割があるかを知り、自分たちで番組を作っていくことが楽しかった。テレビを見る時に音楽やテロップなど気にして見るようになった。
- 企画から取材、スタジオ撮影などなかなか経験できないことが夏休みを使ってできてよかった。
- 計画から実行、難しいところも多くあったけれど、みんなで色々な意見を出し合って「こんなところはこうしたらどう?」とか話し合うことができてよかったです。
- 企画会議で自分の企画を説明したり、他の人の企画を聞いたりすることで自分の意見の伝え方を深く知ることができたと思う。また、テレビの裏側を知ることでものの見方、考え方を広げたり、みんなで一つの番組を作ることで協力する大切さを知ったりできたと思う。
<保護者の方・一般の方からのコメント>
- SNSやゲームなど実体験をする事が少なくなっているので、住んでいる地域について見て、聞いて、取材して考える事ができる良い経験になったと思う。
- 9日間だけでここまで本格的な体験ができて驚きました。中学生にもできるよう導いてくださった先生、大学生のみなさんのお力と中学生ひとりひとりのキラキラしたパワーを感じました。
- 「こういう仕事好きかも」「アイデア出しより機械を触る方が好きかも」など経験しなければ気づけなかったであろう感想が聞けてうれしかったです。
- 様々な人と関わり合いながら、番組作りのすべてにプロの機材を使って体験できるのは、すばらしい体験だったと思います。中学だけでなく高校でも機会があればと思います。将来の進学・夢も広がったと思います。
おかげさまで皆さんから大変ご好評を頂き、有意義なワークショップを催すことができました。
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