活動リポート
令和6年度中学生のための情報番組制作ワークショップを開催しました
主催:練馬区教育委員会
共催:日本大学藝術学部放送学科
中学生達が練馬区を題材に、30分のテレビ情報番組 「発見!知られざる練馬の魅力」を制作しました。
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練馬区教育委員会主催第13回情報教育推進事業として、放送学科が共催した「令和6年度中学生のための情報番組制作ワークショップ2024」が、7/13(土)~8/19(月)の期間、練馬区役所本庁舎及び日本大学藝術学部にて行われました。
今年で13回目を迎えたこのプロジェクトは、練馬区内在住・在学の中学生を対象とし、情報番組を実際に制作することを通じて、メディア・リテラシーを習得することを目的とした、職業体験型のワークショップです。今回は「練馬区で私のイチ推しと言えば、絶対にこれ!!」をテーマに、情報番組の制作を行いました。
放送学科の鈴木康弘特任教授をプロジェクトリーダーとして、教職員と学生が協力し最新の施設・設備を使って、中学生が自分達の力で企画から取材・編集・スタジオ収録を行い、テレビ情報番組「発見!知られざる練馬の魅力」を制作しました。
6月に参加の応募受付を行い、22名の中学生が参加しました。
以下はワークショップのリポートです。
■実施スケジュール
7月13日(土)
●オリエンテーション ●番組制作について講義
7月20日(土)
●企画会議→企画決定 ●取材チーム編成
8月17日(土)
●スタッフ編成 ●スタジオワーク ●セット作成 ●本番へ向けてのスタッフ打合せ
■オリエンテーション~企画会議~取材スタッフ編成
最初に、映像で伝えるということ、番組の制作方法、などの講義を行い、企画案の作成についてのオリエンテーションを行いました。練馬区を題材として、後日、各自持ち寄った企画のプレゼンテーションをしてもらい、企画会議を経て、番組の取材内容を決定。その後、取材方法について学びました。
各自が企画をプレゼン
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得票数で企画を選ぶ
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活発な意見交換も
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■取材準備
4チームに分かれ、実際の取材で使用する機材の取り扱い方を学びました。また、取材に向けての構成(取材台本)、取材方法についての検討・打合せを行いました。
放送学科 鈴木康弘特任教授
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各チームに分かれて
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プロ用機材を使ってみる
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色々なパートを経験
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チームワークを学び
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実際に収録してみる
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■取材~編集~スタジオワーク
4チームそれぞれが練馬区内で取材を行い、撮影してきた素材を皆で編集しました。テロップ入れやナレーション録り、音入れ作業などの工程を経て、スタジオ本番で流すためのコーナーVTR4本を制作しました。
練馬の街に出て取材
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リポーターも中学生
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大人気のお店を取材
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各チームのVTR編集
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みんなでカットを選ぶ
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コーナーVTRが完成
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■リハーサル~本番
ドライリハーサル、カメラリハーサルを行った後、いよいよ本番へ。
緊張の中、今までの成果を出し切って、無事に30分番組の収録を終えました。
大きなカメラを操作
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スタジオワークの練習
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音声のミキシング
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大学生に教わりながら
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自分で画面を作ってみる
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音楽や効果音の送出
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フロアディレクター
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サブの演出スタッフ
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VTRとテロップの担当
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照明の調光卓
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フロアディレクター
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無事に本番が終了
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■完成作品
「発見!知られざる練馬の魅力」は、練馬区を題材にした30分の情報番組です。中学生自らが企画から取材、編集、スタジオ収録を行い、番組を完成させました。
スタジオのMCセット
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中学生リポーター
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「番組制作ワークショップの 魅力に迫る」
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「薬局なのに薬局じゃない?」
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「雑貨屋MEME」
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「自然体験のすゝめ 中里郷土の森」
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■完成試写会~講演会
「パーソナル機器の普及とコミュニケーション形態の変化」
今回のワークショップで、中学生たちが制作した情報番組の完成試写会とあわせ、鈴木康弘特任教授による「パーソナル機器の普及とコミュニケーション形態の変化」と題した講演会を行いました。
ワークショップの総括も含め、参加した中学生から、番組制作の実践をとおして学んだことを一人ずつ話してもらいました。コミュニケーションの重要性、情報リテラシーを身につけることの大切さなどを、皆で考えました。
練馬区教育委員会 小島芳一課長
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完成した情報番組の試写会
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参加した中学生から一言ずつ
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コミュニケーションについて学ぶ
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放送学科 鈴木康弘特任教授
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夏休みの貴重な体験に
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■ワークショップに参加した中学生の皆さんの声(抜粋)アンケート提供:練馬区教育委員会
- 今回の講座(ワークショップ)の目的である「情報リテラシーについて知る」「社会に目を向ける」「コミュニケーション能力を高める」の3つの中の、3つ目の中の「共に考える」「協調性」「責任感」っていうことをできるようになった。
- 将来の夢がテレビ関係に就くことなので色々と勉強になったし、どちらかというと出演者側を目指していますが、今回のように裏で支える人たちの体験をすることができてとても楽しかったです。
- 私は最初、テレビ関係について全く興味がなかったですが、実際にやってみると、自分の知らない世界が垣間見れて、最終的には参加して良かったなと思うことができました。
- 来年から高校生になりますが、中1の時に参加した後に自分から意見を言えるようになったり、自分の出した意見を褒めてくれたりなどのことへの喜びや達成感を感じることのうれしさを知ることができました。これからも色々なことに挑戦することを楽しもうと思いました。
<保護者の方・一般の方からのコメント>
- 中学生の時期にこうした体験をさせていただくのは有意義です。
- 貴重な体験をさせていただくことができました。1つの番組をどんな工程で作り上げるのか?テレビだけではなく、YouTubeなどの個人メディアでも必要なことを体験できたのではないかと思います。
- 娘もイキイキと作業をしていたので、このワークショップに挑戦させて良かったと思います。家では、どうやって撮影しているのかという視点でみるようになりました。
- 中学生が今まで全然知らなかった事を教わり、実践しながら9日間で番組を制作、完成までこぎつけるというのが本当に凄い。まだ幼さも残る中学生を相手に、指導、サポートして下さったことに感謝いたします。皆の頑張りとフレッシュさを感じられる作品を観られて嬉しかったです。
おかげさまで皆さんから大変ご好評を頂き、有意義なワークショップを催すことができました。
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